重症心身障害児(者)施設の仕事に向いている人の特徴

今回は、重症心身障害児(者)施設に興味がある看護師に向けて、適正がある人の特徴をお伝えしたいと思います。第一に挙げられるのが、障がい者の介助スキルを身につけたい人です。病院で働く場合、看護の対象となるのは病気や怪我をした患者になります。一方、重症心身障害児(者)施設で働く場合、基本的に障がい者と接することになるため、必然的にその知識が身につきます。例えば、気管カニューレの使い方、コミュニケーションを取るのが難しい方とのコミュニケーションの取り方などがそれにあたります。

次に挙げられるのが、体力に自信がある人です。重症心身障害児(者)の介助では、身体を支えたり持ち上げたりなど体力を必要とする場面が多々あります。そのため、身体に負担をかけられない状態ではなかなか難しいでしょう。加えて、コミュニケーションスキルがあるかどうかも重要な部分になります。障がい者の多くは、自分の意思を上手く伝えることができない傾向にあります。そのため、コミュニケーション時には、表情やしぐさから、本当の気持ちを読み取る必要が出てきます。また現場には、医師や看護師以外に介護士や保育士、理学療法士など数多くの他業種の専門スタッフが働いています。そんな中、看護師は橋渡し役としてこまめにコミュニケーションを取り、連携して働かなければなりません。しっかりと情報共有をする必要性があるという意味でも、高度なコミュニケーションスキルが求められるのです。

そのほか、仕事とプライベートを両立させたい人にも向いています。重症心身障害児(者)施設は、緊急手術や入院対応、患者の急変などに追われがちな病棟勤務に比べて、バタバタ動き回るようなイレギュラーは少ない傾向にあります。そのため、突発的な残業もほとんどないでしょう。よって、時間に追われるようなことはなく、しっかりとプライベートを確保しながら働くことが可能となるのです。